グレードの高い婚礼支度箪笥の持ち主の方が扱いが悪い

桐たんす・時代箪笥の修理を多くの方から依頼されます。婚礼支度で親は恥をかかない様にと娘へ思いを込め道具をそろえます。支度してもらった箪笥に感謝する人・感謝しない人がいますが、今までの経験から言いますとグレードの低い支度箪笥の方が大切にされていると思います。親からの思いに感謝し箪笥を見るたびに親との思い出がよみがえる記念の品とされているからだと思います。

 

本題ですが昔の桐たんすは4種類「総桐箪笥・四方桐箪笥・三方桐たんす・前桐たんす」に分かれると思います。この4種の中で微妙に仕様変わりグレードが変わることがあります。

 

依頼たんすの多くは前桐・三方桐たんすがほとんどです。

 

ホームページを見ていると、こんな一説がありました。業者に来てもらい桐たんすの再生見積りを依頼したところ三方桐だから価値がないので桐たんすが欲しいのなら新品を作ったほうがいいと言われたそうです。それで廃棄してしまい親に対して申し訳ないと言う記事です。

 

思い入れのあるたんすなら直すのが職人の心意気で価値の「ある・ない」は受ける側が言うべきことではないと思います。

 

今日紹介するたんすは昔では、ほとんど無い総桐箪笥です。

 

依頼を受け取りに行った所は豪邸ですが取り壊しになるとの事で、荒れ放題の所に放置された箪笥でした。状態は割れた所からねずみが入り噛み跡がおおく残っています。この箪笥を、またよみがえらせるのが私の仕事です。

 

一言言われました「親からもらった箪笥だから」これで箪笥と親とのつながり保たれると思います.

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